オーロラについて [しらせ乗船中]

南極と言ったらオーロラだと思っておりました。

飛島建設㈱は
南極事業に1994年、第36次観測隊から参加しております。
私は会社で南極に行けた人としては15人目となりました。
今回の南極行動に参加するに当たり、
OBの方々に壮行会をしていただきました。
その時に
OBの中でオーロラを実際この目で見たのか見ていないのか話題に出ていたのですが
つまりそれは
“見られない人”もいるのだ
ということだと感じていました。

それから
少しいやな予感はしていたのですが、
今の時点でオーロラを見られていない…。
もうすぐ、南極圏を出てしまいます。。。


観測隊は
おそらく越冬中にたくさんオーロラを見てきた52次越冬隊も
このタイミングでしかオーロラを見ることのできない53次夏隊も一緒に
やはりきれいなオーロラを見たいととても期待しています。

NICTという機関からオーロラ予報のメールが届きます。
太陽の動きが活発で太陽風速度が速いとかで地磁気活動は活発…
そういう情報から今日はオーロラ嵐になるなんて書かれている予報メールです。
ものすごく期待させたり期待させなかったりするのです。

ただ
オーロラを見る条件としては
①太陽活動などによる地磁気の状態
だけではなく
②この場所が雲のない良い天気
でないと観測できません。

ここ最近は
②の天気にずっと阻まれている感じです。

さらに
オーロラの写真を撮る条件としては
①、②のほか
③カメラなどの資機材の用意

④カメラの土台であるしらせの動揺が少ないこと
になるわけです。

③は理想を言えばきりがないので
最低レベルの用意はしてきましたが
④は波の状況とかの話です。

つまり、
夏隊の私にとっては
オーロラを見られる(撮れる)タイミングはこの帰りのしらせ上の数日間だけであり、
以上のような条件を満たさないと見ることができないという
狭き門なわけです。

前のブログに書いた
天女のようなオーロラを見た
と言った東京大学の大学院生のH君に
写真を貰いました。
(ブログ掲載の許可を得ました)

午前4時まで起きていたら
見ることのできた天女の写真です。
太陽のように光っているのは
月です。
月がこんなに明るいのに
オーロラがはっきり映るのは珍しいそうです。

午前2時の曇り空であきらめたことを
反省しつつ、
あと少しのチャンスに望みをかけます。

s_20120308_HORYのオーロラ天女.jpg
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